価値観、価値感。
私が今まで生きてきて、人間関係が特に悪く感じた時期がありました。
その時期のお話し、価値観の違いから生まれた喧嘩をご紹介したいと思います。
自分は大学にスポーツ推薦入学をしたものの、一年の冬に膝を怪我し、色々な事を考えて学生コーチに転身しました。
年上に指導する難しさ、言葉の表現、色々な壁がありましたが、同期に支えられながら何とか乗り越える事が出来ました。
同期が最上級生となった時、同期から部活の方向性を変えたい、大学生なんだからもっとゆるく遊んで適当にやりたいと言い出したのです。当時の監督はそれは全て話し合いで決めていいと言われました。学生コーチ、指導スタッフであるのは間違いないが、同期なのも間違いない。意見としては同じ扱いだと言われました。
大学生なんだからちゃんとやりたい。
大学生なんだから適当に遊んでやりたい。
どうする?
という意見交流の場が設けられました。
色々な想いを持って討論しましたが、何もわかってもらえなかった。
そして、賛同してくれた仲間が土壇場になって発言をしなくなった。気持ちの弱さ、考え方の弱さが明らかでした。
多数決の原理で「適当に遊んでやりたい」が採択されました。
だらしない、遊びたい先輩たちに後輩はついていくものです。後輩たちも手のひらを返したかの様に、本気でやらない連中と一緒に遊んでいました。
私はその時にこのチームには学生コーチはいらないと考え、辞める事を決意しました。
環境も素晴らしく、強化をしていた大学にスポーツ推薦入学で決意。
なのにも関わらず、身勝手な学生の意見で部活がサークルに変わった瞬間でした。
先輩たちが上げてくれた一部リーグ。
それすらも価値を感じず、本気という価値を忘れた集団になった。
ここで考えてもらいたいのは「部活」と「サークル」の違い、そして、スポーツにおいての「楽しさ」の価値観です。
まず、部活とサークルの違いについて自分なりに書かせて頂きます。
部活というのは目標や目的がしっかりあり、その学校を代表するものだと思います。
勝敗にこだわることもあれば、勝敗以上に違うものを目標に頑張る事もあると思います。対して、サークルは制約や目標がなく、やりたい時にやれるという印象があります。ただ、中には部活に入りたいけど、上手くないから、お金がかかるからという理由の学生達がいます。要は、そこに組織があるかどうか、スポーツなのかレクレーションなのかだと思います。
そうなると、結果は自ずと変わってきます。
スポーツの楽しさ、レクレーションの楽しさ、どちらが良いのかはわかりませんが、部活はスポーツの、サークルはレクレーションの楽しさだと思いますし、そうあるのが当たり前だと思います。
あの時の決断、自分は間違ってなかった。
思いっきりぶつかって、本気で言い合って、だから仲間って思いは何一つないけど、自分が描く部活、チームっていう部分では指導者になった今も何一つぶれていない。
スポーツで人生が変わる。
スポーツが人生を変える。
私はあの時、多数決の原理で部活のあり方を決めた監督を絶対に忘れないし、許さない。
人が繋ぐ伝統を指導者が感じず、今が未来に繋がる事を理解していない監督だった。
あの日があったからこそ、自分はスポーツの楽しさを人一倍求める様になったんだろう。
部活をやり続けること。
簡単な事じゃない。でもやり続けた先に見える景色はやり続けた者にしかわからない。
そして、その価値がわかる時、自分は心から大人になったと思う時なんだと思う。
本気で競技に向き合える場所。
本気で自分自身に挑戦できる場所。
学生スポーツを、学生の集大成と捉えて、本気で取り組む場所。
そんな場所であって欲しい。
from Ms.
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